カナディアンクラブ
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今回はカナディアン・ウイスキーで一番有名な銘柄、『カナディアンクラブ』をご紹介します。
概要
カナディアンクラブは160年以上の長い歴史があるウイスキーで、カナディアンウイスキーの代表的な銘柄です。
歴史
カナディアンクラブの歴史を語るうえで重要なポイントはしたの3つです。
- 経営者のとてつもないカリスマ性
- 企業によって作られた街がある
- 国境をこえた影響力
この3つからもわかる通りかなりスケールの大きな歴史の物語になっています。
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さっそく歴史についてみていこう!
1856年
カナディアンクラブはハイラム・ウォーカー氏によって1856年に製造開始しました。
もともとハイラム・ウォーカー氏は食品店を営む実業家で、事業のスタートは1836年のデトロイトでした。
食料品店の経営基盤が固まってからは穀物商(穀物を売買する職人)として活躍しはじめ、その後蒸留事業の計画をたてはじめます。
ですが当時のアメリカは禁酒法時代の最中で新規事業を立ち上げることは困難でした。
そこでお店があるデトロイトの対岸、オリタリオ州のウィンザー(カナダ)に蒸溜所を建設し、そこで本格的なウイスキーづくりを開始します。
1858年
そして1858年には当時のアメリカ東部にあった『ジェントルマンクラブ』と呼ばれる紳士向けのクラブでハイラム・ウォーカーが作ったウイスキーが人気になります。
この出来事がカナディアンクラブの原型ともいえるウイスキーを誕生させました。
この頃からクラブで飲まれている人気ウイスキーということで『クラブウイスキー』と呼ばれるようになります。
クラブウイスキーはカナダに衝撃を走らせ当時なかったウイスキージャンルである、カナディアンウイスキーを作り上げるまで至りました。
1890年
1890年には拡大する事業とともに出来上がった城下町を作り上げるとともに、更に全世界へとカナディアンウイスキーを広めていきました。
そして同年1890年、アメリカ政府からアメリカンウイスキーとカナディアンウイスキーの明確な区別をするように要請があり法制定がされることになりました。
法制定にともないクラブウイスキーは現在広く知られているカナディアンクラブに改名をします。
1899年
1899年にハイラム・ウォーカー氏が他界、その後は息子たちが蒸溜所を引き継いで製造をしているようです。
製法
まろやかさを全面に出すためにカナディアンクラブならではの工夫が製法に選ばれています。
製造における特徴的な部分は大きく分けて3つ
- 原酒の作り方
- ブレンド方法
- 貯蔵庫
それぞれがカナディアンクラブを美味しくするためのこだわりポイントです。
原酒の作り方
まずは原酒の作り方ですが、ベースウイスキーと2種類のフレーバリーウイスキーの合計3種類を作り分けています。
それぞれの原酒の違いは次の通りです。
ベースウイスキー
- トウモロコシを原料としている
スター
- 麦類を中心とした原料で作られている
- 連続式蒸留器で蒸留
- 完成したフレーバリーウイスキーはスターと呼ばれている
スタースペシャル
- ライ麦、大麦を中心とした原料で作られている
- 連続式蒸留器で蒸留した後、さらに単式蒸留機で蒸留
- 完成したフレーバリーウイスキーはスタースペシャルと呼ばれている
このように製造される原酒は原料にあわせて別々の方法で蒸留されます。
ブレンド方法
このようにそれぞれ違う製法で作られた原酒はその後、プレブレンディングをします。
ブレブレンディングとは。樽詰をする前に原酒をかけ合わせて樽熟成することで、熟成中に原酒をよく馴染ませ味わいをまろやかにする方法です。
貯蔵庫
樽詰めされた後はヒーテッドウェアハウスという暖かい貯蔵庫で熟成されます。
なぜ暖かくするかは蒸溜所付近の気候が極寒のためです。
お酒の熟成は温度が低いと通常より遅くなります。
ヒーデッドウェアハウスでは熟成を遅らせないため、暖房器具を用いて倉庫内部を常に18-19度になるよう保っています。
シリーズ
価格 | アルコール度数 | |
---|---|---|
カナディアンクラブ | 1,390円 | 40% |
カナディアンクラブブラックラベル | 4,000円 | 40% |
カナディアンクラブクラシック12年 | 2,000円 | 40% |
カナディアンクラブ20年 | 15,000円 | 40% |
受賞歴
ISC
- 2021年 金賞
- 2019年 銀賞
- 2014年 銀賞
- 2013年 金賞
IWSC
- 2022年 銅賞
商品ステータス
飲んでみた感想
テイスティングノートに関しては全て自分の感じたことをそのまま載せています!
何事もそうですが人によって感じ方が違うのは当然のことです。
参考程度で見て頂ければと思っています!
『読者の方でこんなテイスティングノートもあるよ!』みたいなものがありましたらお問い合わせフォームにてお知らせください!
香り
樽由来の甘いオークの香りとカシューナッツのようなナッツ感、若干の古びた木材のような香り
味
砂糖のような甘味の後にビターチョコのような苦味が少しある
アフター
すっきり短い余韻ですがオークを感じることができる
おすすめの飲み方
ハイボール
すっきりしたハイボールでクセがほとんどなく飲みやすすぎるくらいなので普通よりも濃いめに作ることを意識しましょう。
1対2.5、もしくは1対3くらいで作らないとウイスキーの主張があまりないので割負けてしまいます。
C.C.ジンジャー
カナディアンクラブによってジンジャーエールの生姜感を強調しすっきりしたジンジャーハイになります。
ジンジャーハイにすると甘さとウイスキーの香りが目立つようになると思っていたのですが全く違いました。
このジンジャーハイはカナディアンクラブじゃないと作れない味で、個人的には今まで飲んできた中でトップ3に入る美味しさでした。
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ぜひお試しください!
炭酸系のジュース
公式HPでもジンジャエールで作るC.Cジンジャーやクランベリージュースで作るC.Cクランベリーなどすっきりとした味わいを存分にいかした飲み方がおすすめされてました。
色々試してみてボクがよかったと感じた割剤は下のジュースたちです。
- コーラ
- ジンジャーエール
- サイダー
- エナジードリンク
ウイスキーというとよりも焼酎やウォッカの様な使い方になってしまいますが割材の味を邪魔することがなく、お酒が苦手な人や女性の方でもスイスイ飲めてしまいます。
お酒感がなくあまりにも飲みやすいため、濃いめに作りすぎたり飲み過ぎには気をつけてくださいね。
まとめ
今回はカナディアンウイスキーの代表銘柄である『カナディアンクラブ』の紹介でした。
では最後にポイントをまとめるとこうなります。
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カナディアンウイスキーというジャンルを作るきっかけになったお酒
【味わいはまろやかで万人受け】
まろやかさを出すために様々な工夫を施している
【色々な飲み方で楽しめる】
クセがなく相性が悪い割剤が少ない
ボク自身、カナディアンウイスキーは今回がはじめてだったのですが、バーボンとは違いまろやかでスムースな味わいにはびっくりしました。
ウイスキー独特のクセも少なくかなり飲みやすい味なので、デイリーウイスキーとして自宅で飲むのも全然ありだとおもいます。
コメント
力強いオーク樽の香りを感じるボトルでした。
ウイスキーの香りや味わいがかなりすっきりしているので、その分木材の香りや風味が強く出ている印象です。
癖がなくかなり飲みやすいので、割材も幅広く選べて飽きることなく楽しめそうです。