モンキーショルダー
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今回皆様にご紹介するお酒は、ウイスキー慣れしていない若者に向け生産されているシングルモルトウイスキー『モンキー・ショルダー』です!
概要
モンキー・ショルダーは2005年に、世界初の『トリプルモルトウイスキー』としてウィリアム・グラント&サンズ社からリリースされました。
ウィリアム・グラント&サンズ社が所有する3つの蒸留所、グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィのモルト原種をヴァッティングして作られています。
モンキー・ショルダーの名前の由来は、フロアモルティングという昔ながらの製法からきています。
フロアモルティングとは?
ウイスキーを製造する上で、原料である大麦を発芽させ大麦麦芽にする必要があります。
なぜ製麦が必要かというと、糖化をする際にデンプンを糖分に分解する働きがある酵素が必要な為です。
この酵素は大麦が発芽する過程で生み出される為、大麦麦芽に一度する必要があるのです。
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その後、大麦麦芽を乾燥させて成長を止めます。この乾燥させる時に、フロア=床に麦芽を敷き詰め、木製のスコップでかき混ぜながら乾燥を進めて行く、昔ながらの製法をフロアモルティングと言います。
![ペンタ](./xxxdeta-box/xxxOLD/0001.png)
現在ではフロアモルティングは殆どされていなく、通常石炭や泥炭(ピート)を燃やして熱を使って乾かされています。
名前の由来
上記の様にフロアモルティングは乾燥するまで人の手でかき混ぜ続けなければならなく、熱を使って乾燥させるより時間がかかります。
そのためかき混ぜる人(モルトマン)はその重労働の故、肩を痛めてしまう事がよくあったそうです。
この様子を肩に猿が乗っている様だ、と表現されモンキー・ショルダーと名付けられました。
ボトルにはモルトマンに敬意を示し、三匹の猿が装飾されています。
そんな伝統的な製法で作られているウイスキー、香りや味がとても楽しみです。
商品ステータス
飲んでみた感想
テイスティングノートに関しては全て自分の感じたことをそのまま載せています!
何事もそうですが人によって感じ方が違うのは当然のことです。
参考程度で見て頂ければと思っています!
『読者の方でこんなテイスティングノートもあるよ!』みたいなものがありましたらお問い合わせフォームにてお知らせください!
香り
モルト由来の甘い蜜の様な香り、ナッツの様な香ばしさ、青リンゴの爽やかさ
味
香りから感じた甘さは控えめ、コクのある酸味が口の中に広がった後、スコッチらしいスッキリした味わい
アフターテイスト
樽からくる木材のスパイシーさが初めにきて、その後ビターチョコの様なビターな余韻が抜け、最後に甘い蜜が口いっぱいに広がります
おすすめの飲み方
ハイボールや水割りにしてしまうと割負けしてしまうほど繊細なのですが、カクテルにすると主張が強すぎないので様々な飲み方ができるので、飽きずに色々なカクテルで楽しむことができます。
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個人的に今回のオールドファッションドは非常に美味しく、1日の終わりにしっぽり飲むのにはもってこいと思います。是非試してください。
ハイボール
ウイスキー自体の味が繊細なので通常の4対1の割合で割ってしまうと割負けしてしまい水っぽくなります。
ロックグラスなどで2対1で割るとウイスキー本来の味を楽しみながら飲むことができました。
ロック
カクテルを普段あまり飲まない方にはロックがおすすめです。
初めはスパイシーな味ですが、氷が溶けて加水されるにつれて甘くなっていくので、味の変化を楽しみながらゆっくり楽しむことができます。
オールド・ファッションド
オールドファッショントは、甘さと苦味のバランスがちょうど良くとても美味しかったです。
今回も様々な飲み方をしましたが、このウイスキーは
カクテルベースにすると良さが引き立ちます。まとめ
今回は初のモルトウイスキーの紹介でしたが、他のモルトウイスキーと比べ個性的ではなくどちらかというと大人しい一本でした。
味覚は人それぞれなので、中にはこの価格帯ならもっと美味しいウイスキーがあると、感じる人もいると思いますが、飲み方次第では化ける可能性があると感じました。
自分の飲み方のスタイルを見つける意味でも深掘りすると面白いボトルなので、自分にあったウイスキーを探している方はモンキー・ショルダーも是非試して見て欲しいです。
コメント
トリプルモルトウイスキーということでどんな味か期待していましたが、ストレートではモルトウイスキー本来の個性が殆どなく何度も飲まないと味や香りを探せませんでした。
ですが味わいとしてはしっかりとモルト感があるので、飲みごたえは充分あり満足できました。
いい意味で個性があまりなく飲みやすいので、モルトウイスキーを初めて飲む方にはお勧めできる一本です。