デュワーズホワイトラベル
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今回はスコッチの定番として世界的に有名な銘柄、『デュワーズホワイトラベル』をご紹介します。
概要
デュワーズは現在のスコッチウイスキーを作り上げたと言われるビックファイブに含まれる銘柄の1つです。
そんな超有名ウイスキーであるデュワーズには様々なシリーズがあるのですが、この記事ではその中でも『デュワーズホワイトラベル』について、特徴をしたの3つに絞ってご紹介します。
- 親子で作り上げたウイスキー
- ハイボールの起源
- ダブルエイジング製法
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ではさっそくいってみよう!
歴史
デュワーズはジョン・ デュワーによって作られたブレンデッドスコッチウイスキーで、1846年に誕生して以来多くの人に愛され続けています。
デュワーズを語るうえで欠かせない人物が
- ジョン・デュワー
- アレキサンダー・デュワー
- トーマス・デュワー
この3人です!
ちなみにデュワーズのロゴはこの3人のイニシャル『D』を3つ組み合わせて作られたものとなっています。
まずはじめにジョン・デュワーからご紹介します。
ジョン・デュワー
ジョン・デュワーはデュワーズの生みの親で、ウイスキー作りをする前はワイン・スピリッツの製造会社に17年間勤務していました。
そして勤務した時に得た知識や経験をもとに、40歳の時に独立を決意し起業しました。
そしてジョン・デュワーは原型となるウイスキーのブレンドを行い、ガラス製のボトルでウイスキーの販売をスタートさせます!
このガラス製のボトルでウイスキーをリリースしたのには深い理由があり、この発想が当時のウイスキー市場にあった2つの問題を解決することになります。
当時のウイスキー事情
1つ目の問題ですが、
人によっては蒸溜所気分を味わえるので嬉しいかもしれませんね。
ですが普通にお酒が飲めればいいよ!って人に対してはこの販売方法だと購入してもらえません。
なぜかというとウイスキーを買うためには酒屋さんに容器を持って行く必要があり、容器をお店まで持って行く手間が自然とウイスキーを購入する敷居を高くしてしまうからです。
なので当時のウイスキーはとても人気のないジャンルでした。
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常識はこわいね、、、
そして2つ目の問題は、
今でいうジャケ買いなんて概念は当時にはなかった様です。
なのでガラス製のボトルでウイスキーを販売するというユニークなアイディアを採用したんですね。
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もちろんこのアイディアは大成功、結果的にスコットランドでの人気を徐々に集めていきました。
そして世界的人気ブランドに上り詰めるために、ここからは息子たちが大活躍をすることになります。
2人の息子たち
ジョンにはアレクサンダーとトーマスという2人の息子がいました。
この2人の息子たちはデュワーズを大きく成長させた重要人物で、2人がデュワーズを受け継いだのはジョンが亡くなった1880年、当時アレクサンダーは26歳、トーマスは16歳という若さでした。
ここから息子たちによるデュワーズの急成長が始まります。
正反対の2人
兄はとても真面目でジェントルマン、弟はとても陽気でユーモア溢れる性格だった様です。
なのでデュワーズを受け継ぎお仕事をするときはお互いの性格をいかすため、兄はウイスキー作り、弟はプロモーションや営業を担当していました。
2人のチームワークはとても素晴らしく様々な逸話があります。
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兄アレクサンダーはアバフェルディ蒸溜所を建設し、そこでブレンディングの才能を開花させ誰もが美味しいと思えるスコッチを作り上げます。
弟トーマスは、兄アレクサンダーが一生懸命作ったウイスキーをロンドンへ行き、5年間に渡り売り込みセールスをかけました。
その結果、ロンドンのホテルではデュワーズを取り扱う場所が徐々に増え知名度も上がっていったようです。
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1886年に行われたロンドンでのイベント(見本市)では、当時珍しいケルトの衣装や楽器で場客の注目を一気に集めデュワーズを多くの人に知ってもらうことに成功します。
更には、飲料メーカーとしては世界初となる映画広告にも挑戦していて、かなり大胆かつユニークなマーケテイング戦略をとっていました。
これらは兄が作ったウイスキーと弟のユニークなマーケティングがなければ成功していなかったかもしれません。
ハイボールの起源
ここまではデュワーズが有名になるまでのお話でしたが他にもこんな逸話があります。
これ知ってましたか?今では当たり前のように飲まれているハイボールですが、この飲み方は弟トーマス・デュワーによって提案された飲み方でした。
ある日トーマスが友人とバーでスコッチを楽しんでいた時のことでした。
当時のエピソードを再現、、、
スコッチの炭酸割をおねがい!
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どうぞ!!
(※背の低いグラスで提供される)
んー、、、もっと背の高いグラスがいいな!
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なんで?
もっと楽しみたいからだよ!
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この『もっと楽しみたい』は英訳すると『hava a ball』となるみたいです。
※『Ball』は球体・ボールとは別に楽しむ・ダンスという意味があるみたいです。
その後この飲み方は『hava a ball』を崩した『ハイボール』と呼ばれはじめ徐々に広まったと言われています。
特徴
デュワーズにはキーモルトとして使われている原酒が全部で5種類あり、この5種類のキーモルトはデュワーズ5つの柱と呼ばれています。
- アバフェルディ
- オルトモア
- ロイヤルブラックラ
- クライゲラヒ
- マクダフ
ブレンド比率はアバフェルディが最も多く、オルトモア>ロイヤルブラックラ>クライゲラヒ>マクダフ>その他、の順番で割合が高くなっている様です。
ダブルエイジング製法
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ダブルエイジング?
この熟成後の原酒をブレンドし、更に追加熟成させることを「ダブルエイジング製造(別名:後熟、マリッジ)」といいます。
ちなみにこの製法は、デュワーズが有名になる前はほとんど行われていなかった様です。
後熟をすることによりアルコールの角を取り除き、ブレンドされた原酒はより馴染み、熟成により更に味わい深くすることができます。
現在では、後熟はメジャーとなりウイスキーの熟成に取り入れている銘柄が沢山あります。
シリーズ
デュワーズは老舗メーカーということもあり、ユニークなシリーズと幅広い年代のウイスキーを取り扱っています。
通常シリーズ
- デュワーズホワイトラベル
- デュワーズ12年
- デュワーズ15年
- デュワーズ18年
- デュワーズ25年
カスクシリーズ
- デュワーズカリビアンスムース8年
- デュワーズイリーガルスムース8年
- デュワーズポルトガルスムース8年
- デュワーズジャパニーズスムース8年
- デュワーズフレンチスムース8年
ダブルダブルシリーズ
- デュワーズダブルダブル21年
- デュワーズダブルダブル27年
- デュワーズダブルダブル32年
- デュワーズダブルダブル36年
終売シリーズ
- デュワーズ シグネチャー
- デュワーズ・デラックス・アンセスター
受賞歴
今回はホワイトラベルの記事なので、ホワイトラベル単体での受賞歴のみ紹介します。
ISC
- 2012年 金賞受賞 ※2022年10月時点
商品ステータス
飲んでみた感想
テイスティングノートに関しては全て自分の感じたことをそのまま載せています!
何事もそうですが人によって感じ方が違うのは当然のことです。
参考程度で見て頂ければと思っています!
『読者の方でこんなテイスティングノートもあるよ!』みたいなものがありましたらお問い合わせフォームにてお知らせください!
香り
モルトの香りが全面にでていていい香りがします。
キャラメルのような香ばしい甘い香りやフローラルなお花の香りもしていてとても上品です。
味
モルト由来のさとうの様な甘さが主体で、若干の酸味とスコッチらしくピートも感じることができました。
余韻
余韻は短めでかなりスッキリしていますがスコッチらしいピートを少し感じることができます。
おすすめの飲み方
色々飲み方を変えてみましたが、ハイボール専用ウイスキーとして飲むのがいいなと感じました。
ハイボール
お酒好きでも特にウイスキー好きな人にはとてもおすすめできそうなハイボールでした。
モルト香るウイスキーはハイボールにすると若干物足りなかったりするのですが、デュワーズの場合は炭酸との相性が良くしっかりウイスキーの味を楽しむことができます。
神戸スタイルのハイボール
普通のハイボールも美味しいですが、グラスとウイスキーを冷凍保管して氷を使わない飲み方である『神戸スタイル』は最高でした。(通称:神戸ハイボール)
3冷とは?
- グラス(冷凍庫保管)
- お酒(冷凍庫保管)
- 炭酸水(冷蔵庫保管)
これら3つをキンキンに冷やしておく必要があり、冷たいうちに飲みきるのがおすすめなので、自宅で作る時は1杯目専用の飲み方かもしれないです。
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氷がない分濃いめになるので飲み過ぎにも注意が必要だよ!
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は『デュワーズホワイトラベル』の紹介でした。
個人的にはデイリーウイスキーとしてよく飲む銘柄なのですが、調べてみるとこんなにも奥が深いと知り正直びっくりしています。
では最後に今回の記事をまとめて終わりたいと思います。
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親子3人の努力が世界的なスコッチを作りあげた
【ハイボールの起源】
ハイボールは弟トーマスによって提案され広まった飲み方
【ダブルエイジング製法】
追加熟成をすることでデュワーズは原酒がよく馴染み味わい深くなっている
ホワイトラベルであれば1000円台でコスパもよく、本格的なウイスキーを楽しむことができるのでまだ飲んだことがない方はぜひお試しください!
コメント
味、香りともに甘すぎず『スコッチ感』がかなり強い印象でした。
1000円台なのに本格的でしっかりモルトやピートを感じることができたのは正直びっくりしました。
ちょっと癖はあるのでウイスキーを飲み慣れていない人からするとはじめは抵抗があると思いますが、本格的な味わいをコスパよく楽しめるのはかなり魅力的なのでハマる人はかなりハマりそうなボトルだなと感じました。